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【ソライロ遍路紀行24日目-2】ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる

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2016-04-14 16.42.13_土佐ユートピアCCのグリーン
※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。

4月14日、お遍路24日目その2。
24日目、雲が多い朝だったが、次第に青空が広がっていく中、海沿いの遍路道に戻ってきた。海を眺めながら展望台で昼飯を食べ終え、気持ちのよい海沿いを歩く。

その1はこちら。
熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ。



自転車九州、四国旅のおじいさん
前方で自転車にのった方と歩きお遍路さんが話をしている。自転車に乗られていたのはパッとみめちゃくちゃ若そうな格好をされていたのだが、近くまで行きお話をしてみたら、、、

なんと、なんと、なんと!83歳!!!

びっくりしてひっくり返りそうになった。

見た目も格好も、やっていることも若い!

2016-04-14-11-57-24_83%e6%ad%b3%e8%87%aa%e8%bb%a2%e8%bb%8a%e6%97%85%e3%81%ae%e3%81%8a%e3%81%98%e3%81%84%e3%81%95%e3%82%93

九州を一周してきて四国を周って、大阪に帰るとか。いい旅だなぁ~♪

僕が野宿遍路をしていることをとても感心してくださりましたが、ご本人も若い頃は東北を野宿旅したこともあったとか。四国はお遍路文化があることもありまだ野宿しやすいが東北はそうはいかないそうだ。人がいないところ、目につかないところに野宿するのが基本だとか。

昨日の歩きお遍路さんとも再会し、「今日は夏みたいなお天気ですねぇ~」と挨拶を交わす。本当にお天気がよくて海風が気持ちいい。



寝床探し
そろそろ今日の寝床を決めておかないとならない。あんまり遅くなると宿が埋まってしまう可能性もあるだろう。

道から海岸に降りるための階段があったのでそこに座り込んで遍路地図とスマホを取り出す。遍路地図には遍路道沿いにある宿が電話番号つきでいくつか載っているのだ。

もう12時なので、今日はあと10キロから多くても15キロくらいか。やはり当初の予定通り、浮鞭のあたりが距離的にはちょうどよさげ、宿もいくつかあるので電話をかけてみる。

素泊まり3000円のところがあったが、今日は休みらしい。もう1件は空室なしだった。昨日の自転車お遍路さんが教えてくれた2700円の宿にも電話をかけてみる。空室はあるとのこと。道の駅大方まで車で送迎ありと聞いて一旦、電話を切った。

なんとここはゴルフ場の宿なのだがお遍路さんも受け入れてくれる。すぐに予約をしなかったのは、果たしてこの歩き遍路旅において車を使ってもいいのだろうか?道の駅から宿までの距離は約3キロ。歩けない距離ではないが山を登らなければならない。車を使いたくない気持ちはあったが、足との相談だろう。道の駅についてから考えようと思い予約を入れた。



お遍路おじいさんの説教
海景色を眺めながら歩いていると、ついつい立ち止まって写真を撮リたくなる。

よく「立ち止まらずに歩いたほうが疲れない」と聞くが、経験上実感していた。山でもそうだが、写真を撮らずに歩くとかなり早く歩けるのだが、熱心に撮っていると時間がかかるだけでなく疲労感が著しく増す。暑さも相まって、疲労が溜まってきていたが、それでもついつい撮ってしまうのだ^^

2016-04-14 11.59.42_白浜の海

2016-04-14 12.20.38_美しい海の色


このあたりの海は浅瀬になっているのか、海岸の岩が波に削れて模様にようになっていて面白い。

2016-04-14 12.52.06_浅瀬の海岸


灘の漁港のようだ。

2016-04-14 13.42.05_灘の漁港


暑さと疲れで休憩も多くなる。道脇のベンチにお遍路さんが座っていたので、さっき休憩したばかりだったが、挨拶をして自分も座らせていただく。かなりベテランの野宿遍路さんだった。ぱっとみただけで僕のような新米遍路とは違う何かを感じる。「あ、この人、本物のお遍路さんだ」と思った。

いろいろお話を聞いてみたくて、今日はどこまで歩かれる予定なのか、いつもどんなところで野宿をされるているのかなど、つい質問攻めにしてしまった。「まあ、適当に」とか「そのへんで」というお応えしかいただけなかったので、質問はやめにした。

しばらくして

「わしはさっき、走っている車の人からお接待で飲み物をいただいたが、あんたはもらったか?」

「いいえ、いただいてません」

「あんたさっきも休憩したね」

「はあ」

「そんなんだからお接待もしてもらえない。みてる人はちゃんとみてる。だいたいどこに泊まるとか、あそこの宿は安いとか、何を食べたとかそんなことはどうでもいい。そんな話ばっかりしていて、誰も仏教の話をしない。なんのために歩いてるんだか」

とお叱りを受けた。

頭をガーンと殴られたようなショックを受け、返す言葉もなかった。

確かに、本当のお遍路にはおいてどこに泊まるとか、何を食べたとかそんなことはどうでもいい些末なことなのかもしれない。僕のように宗教的理由で歩いているわけでない、旅気分で歩いているなんちゃってお遍路さんにとってはほとんどそれがすべてだった。かっこうだけはお遍路さんだが、こんなのは本当のお遍路とは言えないだろう。

そういう人が多いことに腹を立てているようでもあった。

人それぞれいろんな理由、いろんな目的で歩いているのだから、歩き方は自由だろうという思いもあるが、それが本物のお遍路さんに不快に映るのだとしたら、気をつけないと。


観音寺伊田観音堂。ここは水、トイレもあり宿泊できるらしい。のぞいてみると先程のベテランお遍路さんがいらっしゃった。今夜はここに泊まられるそうだ。

2016-04-14 14.25.25_観音寺伊田観音堂



道の駅ビオスおおがたへ
民宿ビックマリーン。1泊3000円。今までの宿の相場は4000円くらいだったのでかなり安く感じる。

2016-04-14 15.28.58_民宿ビックマリーン


入野の海が見えてきた。風で波飛沫が舞っているのか、霧のように霞んでみえる。

 2016-04-14 15.38.26_入野の海


くじらのペイントがかわいいヘンロ小屋大方で少し休憩。なぜか小屋に靴が捨てられていた。

2016-04-14 15.40.59_ヘンロ小屋大方

2016-04-14 15.42.24_ヘンロ小屋大方内

お遍路さんに叱られてから気持ちが凹んでしまったが、道の駅まであともう少しだ。がんばって歩こう。


浮鞭の大師堂。

2016-04-14 15.53.33_浮鞭の大師堂

2016-04-14 15.53.58_大師堂


道の駅に到着。

2016-04-14 16.05.16_道の駅ビオスおおがた

正直ここから宿まで3キロの山道を歩きたくない。わりとあっさりと送迎使用を決断。この道の駅をセーブポイントとさせていただき、ゴルフ場に電話を入れた。

お迎えを待つ間に、食材を購入しておく。宿に泊まるときはエアコンで野菜を干せるので、持ち歩きにくいほうれん草とかはこういうときに買っておく。

2016-04-14 16.53.36_道の駅で食材購入



ゴルフ場に泊まる
20分ほどで迎えの車がきてくれた。ゴルフ場の方の話によると、ゴルフのお客も多いが、夏になると入野の海は全国から波乗りの人たちが集まってくるそうで、サーファーの方に使ってもらっているそうな。長期滞在する人にとっても1泊2700円で泊まれるのはありがたいだろう。


くねくねの山道を登りゴルフ場に到着すると、ゴルフをしている団体客さんで賑わっていた。こんなところまで歩いてこなくてよかったと痛感。


お部屋に案内していただく。奇麗な和室で2700円なら申し分なかった。

2016-04-14 16.42.32_部屋

枕元にはメッセージカードまで。こんな気遣いもうれしい。

2016-04-14 16.43.06_メッセージカード

さすがゴルフ場。部屋の窓からグリーンがみえプレイしている人たち影もちらほら。

2016-04-14 16.42.13_土佐ユートピアCCのグリーン

こんなところにいると、自分がお遍路をしていることを忘れてしまいそうだが、今日ぐらいはいいだろう^^

さっそく温泉に入りにいく。浴場はガラス張りになっていて、とても開放的な作りになっていた。お客も一人もいなくて独占状態でゴルフ場の景色を眺めながらのんびりと浸からせていただいた。

体重チェック、56.3キロ。

2016-04-14-20-09-01_%e4%bd%93%e9%87%8d

洗濯もただでできた。非常にありがたい。


部屋に戻り、普段はなかなかできない道具のメンテをする。靴もチェックしてみる。裏返してみると、かかとのソールがかなりやばいことになっていた。つま先側に痛みがあるので、どうしてもかかとから足をつく歩き方をしてしまうのでこうなってしまうのだ。

2016-04-14 17.10.18_靴底

このぶんだと、この靴がいつまで持つかわからないなぁ。お遍路はまだまだ先が長いので、靴屋さんをみつけたら軽くてお遍路向きな靴を入手しないと。



夕飯
今日の夕飯はほうれん草としめじの和風パスタ。




出納帳
歌舞伎揚(ローソン) 108円
スパゲッティ1.6mm(ローソン) 152円
鰹コロッケ(道の駅) 150円
カツオ人間ラーメン(道の駅) 220円
ぶなしめじ(道の駅) 100円
ほうれん草(道の駅) 130円
土佐ユートピアCC宿泊費 2700円

【集計】
宿泊費:2700円
風呂:0円
洗濯:0円
食費:860円
日用品:0円
お参り:0円

合計:3560円



ルート

・ルート:6:19ヘンロ小屋佐賀-9:01熊井トンネル-8:50ローソン黒瀬町佐賀店9:02-9:21道の駅なぶら土佐佐賀-9:43佐賀休憩所10:00-10:56土佐西南大規模公園展望台11:35-14:25観音寺伊田観音堂14:30-15:46ヘンロ小屋大方-15:53浮鞭の大師堂-16:05道の駅ビオス大方16:21-(車送迎)-16:35土佐ユートピアCC(泊)
・合計時間: 10時間32分
・合計距離:28.18km
・最高点の標高: 104m
・最低点の標高: 1m
・累積標高(上り):652m
・累積標高(下り):642m
24日目GPS(ヤマレコ)



ソライロノート
お遍路さんに叱られてかなり凹んだが、単純なのでゴルフ場で温泉につかっている間に再浮上してきた^^値段もさることながら、とても快適な宿だった。

21時をまわり眠気がやってきたので、そろそろ寝ようと布団に入ってうとうとしていたころだった。

あれっ、揺れてるかも?

という程度だったが一応テレビをつけてみる。熊本で大きな地震が発生したようだった。九州と四国はそんなに遠い距離ではないので多少心配にはなったが、お遍路を中止するほどではないだろう。

海沿い歩きの多い遍路道で大きな地震が発生したら、かなりやばいことになるだろう。たまに津波避難用のやぐらのような建物をみかけはするが、歩いているときにどこに避難すればいいかなんて、まずわからないだろう。とにかく高いところを探すしかないが、まぁ地震なんてそうめったに起きるもんじゃないし、そうなったときはそうなったときだ。今できることは何もなかったので、明日に備えて眠りについた。



25日目へ続く


【ソライロ遍路準備編】
パッキング編
パッキング編2(食材)
自炊計画


【ソライロ遍路紀行高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ
(以下執筆中)


【ソライロ遍路全記事一覧】
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