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【ソライロ遍路紀行1日目-1】ソライロ遍路スタート!

2016-03-22 08.06.36_霊山寺仁王門

※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。

3月22日、お遍路1日目-1
朝5時に起きる。周りに民家もあるような公園での野宿は初体験。山で寝るのとは明らかに違う妙な緊張に加え、風があったせいか思った以上に寒く、熟睡はできなかった。四国の地とはいえ、3月はまだまだ寒い。フライシートを被せておけばだいぶ違ったかもしれない。お遍路をしていく上ではこういう環境での野宿にも慣れる必要があるだろう。

0日目はこちら。
沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!

ちなみに朝5:20の気温はテント内で8度、ということは外は3度くらいかもしれない。

2016-03-22 05.19.17_テント内気温

なんにせよ、無事初日の朝を迎えたのだ。今日からいよいよお遍路生活が始まる。若干寝不足ではあるが、天気もよくすがすがしい気持ちだ。

朝飯

四国に入って初の朝飯はうどんだ。昨日なぜか扱いづらい乾麺のうどんを買ってしまったことを若干後悔しつつも、公園は水があるのでいいだろう。本当はざるがあるといいんだけど贅沢は言ってらない。

干しキャベツ入りのぶっかけうどんの完成。

2016-03-22 05.48.31_朝飯のうどん

干し野菜がなければただの素うどんになってしまうところだが、うどんをゆでるときにたった1つ干しキャベツを入れるだけで全然違う。干し野菜超便利。

ドイツ村公園を出発

うどんを食べ終え、片付け&撤収作業中に日が当たり始める。

2016-03-22 06.26.31_ドイツ村公園の朝

テントを張ったところはこんな感じ。東屋というにはかなり広い。

2016-03-22 06.49.07_ドイツ村公園で野宿

ちょっとでも電力を蓄えようとソーラーを日向に置く。

2016-03-22 06.46.00_撤収作業中

四国初の夜を過ごした公園を後にする。

2016-03-22 07.14.49_ドイツ村公園の東屋
2016-03-22 07.18.40_ドイツ村公園を後にする

一番札所霊山寺へ

7:18、まずは一番札所に向けて出発。一番札所へは駅の方向に少し戻るように進む。すぐにお遍路用品店の看板が見えてきた。

2016-03-22 07.27.20_お遍路用品の看板

そう、ここでお遍路グッズをいろいろと揃えておかないと。一番札所の近くでお遍路さんの姿もチラホラみかける。なんとなーくお遍路がしてみたいと思って勢いで四国に来てしまったけど、そもそもお遍路がどういうものなのかもあまりよくわかっておらず、すでにお遍路が始まっているという実感もまだ湧いていない。こういうことはまず形から入るのも大事だろう。ちゃんとしたお遍路さんスタイルに身を包めば、気持ちも変わってくるかもしれない。

そんなわけで、霊山寺すぐ前にあるお遍路用品店「門前一番街」に入り、店員さんにいろいろ説明をしていただき、まずはお遍路必須道具、納経帳、納札、金剛杖、杖袋を購入。

2016-03-22 07.49.44_購入したもの

本当は菅笠も購入したかったのだが、菅笠をかぶってみたらザックに当たってしまいどうしても邪魔になってしまうので諦めた。ちなみに梵字(サンスクリット文字)が正面にくるようにかぶるのが作法だそうだ。

2016-03-22 07.42.50_菅笠

納経帳は八十八ヶ所それぞれのお寺で御朱印と呼ばれる印を押してもらい、ご本尊名、寺名を書いていただくもの。御朱印帳とも言う。ちゃんと八十八ヶ所をまわったという証拠にもなり、お遍路を行う上で欠かせないだろう。

金剛杖は、杖として役割だけでなく弘法大師の化身と言われる。お遍路さんは金剛杖を常に肌身離さず持ち歩くので、1人で歩いていても常に弘法大師と二人、同行二人(どうぎょうににん)と言われる所以である。機能性から考えると山歩きでいつも使っているトレッキングポールの方が断然使いやすいので、正直どうしようか迷うところだ。しかし金剛杖はお遍路さんの象徴、スタイルから入るには絶対に欠かせないアイテム。もう一つ、外目からみて金剛杖をついていればひとめでお遍路さんとわかる。これは実はとても重要な事なのだ。この点についてはおいおい話そう。

納札(おさめふだ)は、お寺でお参りをするさいに日付、住所、名前、願意を書いて納めるものである。またお接待を受けたさいにお礼の意味を込めて差し上げるという習慣もある。お遍路さん同士で名刺代わりに使用したりもするようだ。

2016-03-22 07.58.59_納札

お店で金剛杖の長さを測ってもらったところ、僕の購入したものは135cmだった。これが八十八ヶ所をまわったあとに何センチになるのか?終わった後にも測ってみたいところだ。

最低限必要なものが揃ったのでいよいよお寺にお参りに行く。

8:06、一番札所霊山寺の前に到着。門の前にはお遍路さんの格好をしたマネキンのような置物がある。

2016-03-22 08.06.36_霊山寺仁王門

さっそく教わった作法を実践、まずお寺の門をくぐるときは一礼をする。

手水舎(ちょうずや)にて、手と口を清める。

2016-03-22 08.09.56_手水舎

つづいて本堂へのお参り。

2016-03-22 08.10.51_本堂

納札入れに納札を納める。

2016-03-22 08.12.51_納札入れ

お賽銭を入れ、お経を読みあげようと思ったが経本を入手し忘れたことに気づく。とりあえず「南無大師遍照金剛」を3回唱える。経本は後で購入しよう。

次に大師堂にいき、本堂と同じようにお参りをする。

2016-03-22 08.17.35_霊山寺大師堂

本尊釈迦如来とある。自分は特に真言宗の門徒というわけではないので詳しいことはよくわからないのだが、どうやらお寺ごとに本尊が違うようだ。これにはちょっと驚いた。

2016-03-22 08.33.00_本尊釈迦如来

最後に納経所に行く。納経所の中は広く、お遍路道具も販売していた。外のお店で購入しなくてもここでも全部揃いそうだ。

2016-03-22 08.35.22_納経所の中

納経代300円を支払い御朱印を押してもらう。

2016-03-22 08.36.00_初めての御朱印

記念すべき初納経。さすがに達筆、かっこいい^^一番左が寺名「霊山寺」いうのはわかりやすい。右は「奉納」という文字、真ん中は梵字と本尊名になる。

2016-03-22 08.37.53_御朱印

経本を買おうと思ったが、納経所は混んでいたのでもう一度「門前一番街」に行く。

やっぱり白衣を着たほうがお遍路さんらしいなぁ、あと菅笠がなくても手ぬぐいを頭に巻いていればお遍路さんぽいなぁと。一番札所霊山寺でお参りしたことにより、自分の中で早くちゃんとしたお遍路さんになろう!という気持ちが高まったようで白衣と手ぬぐいを購入したのだが、肝心の経本を買い忘れてしまう。

何はともあれ、次の札所を目指す。

二番札所極楽寺へ

一番札所を出たところにちゃんと案内がある。極楽寺1.2kmとある。

2016-03-22 08.49.22_次の札所まで1.2キロ

お遍路スタイルに身を包み、足取り軽く意気揚々と歩き出す。

2016-03-22 08.54.46_橋

橋の辺りで逆方向から歩いくる若い女性のお遍路さんとすれ違い挨拶を交わした。こんな若い女性もお遍路してるんだなぁという驚きもあったが、同時にやっぱり今年は逆打ちが多いのかなぁと思う。順打ちの歩きお遍路さんはまだ見かけていなかった。(お寺周辺みかけたのはみな車のお遍路さんばかりだった。)

9:06、あっという間に極楽寺に到着。立派な赤い仁王門が迎えてくれる。

2016-03-22 09.06.54_極楽寺仁王門
2016-03-22 09.07.15_入口

お寺に入ると、金剛杖をつきながら「なーむたーいしへんじょーこんごー」と節をつけて歌いながら歩いてる行列に出くわす。初めて聞いたのだが、なんだかとても耳心地がよかった。

境内には長命杉という大きな杉の木があった。

2016-03-22 09.19.47_極楽寺長命杉

本尊は阿弥陀如来。

2016-03-22 09.29.06_阿弥陀如来像

釈迦如来の像もあったが、違いがよくわからない。

2016-03-22 09.20.47_極楽寺釈迦如来

本堂と大師堂は階段を登った先にある。

2016-03-22 09.18.21_極楽寺階段

お経を読み上げようとして、さっき経本を買い忘れたことにようやく気づく。未だ一度もお経を唱えることなく中途半端なお参りになり、まだまだお遍路さんになりきれない自分に少しイラついた。まぁ初日だからしょうがないかな。

極楽寺の御朱印。真ん中の文字は「弥陀如来」だろうか?

2016-03-22 09.32.31_極楽寺御朱印

納経所に売店があったので今度こそ忘れずに経本を購入した。

2016-03-22 18.08.14_経本

三番札所金泉寺へ

三番札所金泉寺への案内、2.7キロとある。ちゃんと前の札所霊山寺への距離も出ているのは逆打ちの人のためだろうか。

2016-03-22 09.41.37_次の札所、前の札所への案内

木の道標だけでなく、こういう石の案内もある。

2016-03-22 09.41.46_金泉寺への案内

極楽寺を出たあとはしばらくお墓の中の遍路道を歩く。

2016-03-22 09.44.57_墓場の遍路道

墓場を抜けると一般道に出る。ポイントポイントでちゃんと案内がある。

2016-03-22 09.48.46_三番札所への案内

この菅笠と金剛杖が特徴的な人型の赤いマークのついた案内は、遍路地図を出版している「へんろ道保存協力会」が設置しているそうだ。いたるところにあり本当にありがたい。

2016-03-22 09.49.00_金泉寺への案内

一応GPSも使いつつ、紙の地図も見ながら歩いているのでまず迷うことはないと思う。

朝は寒かったが、いいお天気になり春の陽気が心地いい。道端には春の花があちこちに咲いている。

これはハクモクレンだろうか。

2016-03-22 10.03.30_ハクモクレン

10:29、金泉寺に到着。

2016-03-22 10.29.45_金泉寺仁王門

本堂でいよいよ初読経。周りのお遍路さんに習って声に出して般若心経を読みあげる。まだ恥ずかしさが強いが、八十八ヶ所をまわるうちにそのうち慣れてくるだろう。

2016-03-22 10.47.18_金泉寺本堂

大師堂でも般若心経を読み上げる。他のお遍路さんたちは般若心経だけでなく他にもいろいろ読み上げているようだ。少しずつ覚えていこう。

2016-03-22 10.47.26_金泉寺大師堂

こちらは観音堂。

2016-03-22 10.47.55_金泉寺観音堂

納経所。ドアの反射に誰かが映ってる!?

2016-03-22 10.49.24_金泉寺納経所

鏡代わりに自分の姿をちゃんと映してみる。お遍路姿が様になってきたとは言えないが、少なくとも誰がみてもお遍路さんに見えるのは間違いないだろう。しかしこれが徒となるハプニングがこの後に、、、

2016-03-22 10.49.34_お遍路スタイル

金泉寺の御朱印。金泉寺の本尊は釈迦如来だが、達筆すぎて字の判別が難しい。

2016-03-22 10.53.06_金泉寺御朱印

11:07、次の札所に向けて出発。そろそろ昼飯のことも考えないと。

1日目-2に続く。

ソライロノート

【ソライロ遍路準備編】

ルール詳細
パッキング編
パッキング編2(食材)
自炊計画

【ソライロ遍路移動編】

0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路

【ソライロ遍路各県初日】

高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
愛媛編:30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
香川編:46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊

【ソライロ遍路徳島編】

1日目-1 ソライロ遍路スタート!
1日目-2 お遍路の洗礼と逆打ち先輩との出会い
2日目 初めてのお接待体験
3日目 最大の難所焼山寺に向け万全の準備
4日目-1 遍路ころがし焼山寺に挑む
4日目-2 遍路ころがしを越えた先
5日目-1 人それぞれの遍路道
5日目-2 十三番札所大日寺~十七番札所井戸寺
5日目-3 地蔵越遍路道を越え初めての河原野宿
6日目-1 十八番札所恩山寺~十九番札所立江寺
6日目-2 心身ともに疲労困憊
7日目-1 遍路ころがし鶴林寺越え
7日目-2 小学校に泊まろう!
8日目-1 遍路ころがし太龍寺越え
8日目-2 二十二番札所平等寺から弥谷観音前休憩所へ
9日目-1 海沿いを歩き二十三番札所薬王寺を目指す
9日目-2 薬王寺と温泉とひとり野宿
10日目-1 室戸岬への長い道のりの始まり
10日目-2 牟岐町から海洋町へ、徳島最後の夜

【ソライロ遍路全記事一覧】

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