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【ソライロ遍路紀行29日目-2】デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ

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2016-04-19 13.47.44_梵鐘をのせた赤亀
※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。

4月19日、お遍路29日目その2。
お遍路29日目、大月町から宿毛市に入る。宿毛の二つ目の遍路小屋にてお昼を食べたあと、三十九番札所の延光寺へ向けて出発した。

その1はこちら。
宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う



デポ作戦決行
遍路小屋を出ると、すぐに松田川を渡る。

橋を渡りながら考える。さて困った。延光寺までまだ5キロくらいあり最後は山道だ。しかもこの5キロを打ち戻って来なければならない。遍路小屋でザックを置いていければ空身で歩けたのだが、20キロのザックを背負って行くとなると雲泥の差だ。

これなら宿毛駅に寄って有料でザックを預けれてくればよかった。

どこかお店があれば、ダメ元で頼んでみるのもありかもしれない、、、。


橋を渡りきったところで、ふとアイディアが浮かんだ。

この橋の下にデポするのはどうだろう?

橋を歩いている人からも見えないし、川沿いの土手を歩いてる人からも見えない。土手の下の川のすぐ横を歩いている人からも見えないだろう。うってつけの場所のように思えた。

2016-04-19 15.31.00_ザックをデポ

気になるのは遍路小屋にいた怪しげな自転車のご老人だったが、まだそれほど離れていない遍路小屋からも死角になっていることを確認する。

2016-04-19 15.32.15_道路からも土手からも見えない

もちろんリスクもある。こんな重たいザックをそのまま持ち去る人はまずいないだろうが、こんなところに放置したら何があっても文句は言えない。あくまでも自己責任である。

不安はあったが身軽さの誘惑には勝てず、この場所にザックをデポしていくことに。



空身で延光寺へ
お参りに必要な道具、金剛杖、水、行動食のみ最小限の荷物だけでほぼ空身という格好になり、いざ延光寺へ。

往復で約10キロ弱の道、たかが10キロ、されど10キロ。この距離をザックを背負わずに歩けるのは非常にありがたかった。ただ、大丈夫だろうか?という若干の不安を抱えつつ、延光寺への道のりを急ぐ。

国道56号線沿いの道を4キロほど歩き、残り数百メートルでお寺への参道に入る。これが山道となっていてなかなか良い。身軽さも相まって歩いていて楽しい。体が軽くなると心も軽くなる。

2016-04-19 13.41.23_延光寺への山道下り

2016-04-19 13.42.09_延光寺への山道


高知最後の札所延光寺に到着。



三十九番札所延光寺
まずは仁王門。

2016-04-19 13.46.17_延光寺仁王門

自撮り。

2016-04-19 13.47.12_延光寺自撮り


仁王門をくぐるとすぐ右手に梵鐘をのせた赤亀。竜宮に住んでいた赤亀が背中に銅の梵鐘を背負ってきたという伝説があり、これにちなんで山号、寺名を「赤亀山延光寺」としたそうな。

2016-04-19 13.47.44_梵鐘をのせた赤亀

本堂。

2016-04-19 13.48.20_延光寺本堂

水子地蔵尊。

2016-04-19 13.57.11_水子地蔵尊

観世音菩薩像。

2016-04-19 13.57.38_観世音菩薩像

御朱印。

2016-04-19 14.00.56_延光寺御朱印


お寺の前に無人販売所があったので覗いてみる。大師せんべい、文旦漬などがあったのが一番気になったのが宿毛名物きんぼというお菓子。ちょっとお高くて400円もしたが、持ちがよさそうなので非常食としていいかもしれない。思い切ってきんぼを購入した。

2016-04-19 14.13.22_お寺の無人販売所

2016-04-19 14.12.06_きんぼ購入


次の札所まで25.8キロ。まずはザックをデポした場所まで打ち戻る。

2016-04-19 14.12.53_四国のみち看板



回収
なるべく急いで橋まで戻る。まず間違いはないだろうと思ってはいるが、それでも何かあったらお遍路を中断することになりかねない。

歩きながらザックが盗まれたらどうするか考えてみる。最低限の荷物だけ買い直すしかないだろう。ザック、寝袋、テント、テントマット、モバイルバッテリーは必須だろう。自炊道具は少し優先度が下げよう。質が落ちてもいいので安いもので済ませて2万円以下に押さえたい。逆にいうと、万が一ザックがなくなっていたとして、これだけ揃えればなんとかなるような気がしてきた。漠然とした不安も、やりようはあるだろうと思えれば不安は薄れる。

そんなことを頭の中で考えながら橋まで戻ってきた。


ザックは何一つかけることなく、置いた場所にちゃんとあった。

一安心だ。


橋を渡って遍路小屋に戻る。あの怪しげな老人がもういなくなっていることを願いつつ、、。



寝床探し
遍路小屋は誰もいなかった。

2016-04-19 15.44.01_ヘンロ小屋宿毛


少し気に過ぎかもしれないが、もし夜になってあの老人がここに戻ってきたら嫌だなぁという気持ちもあったので、別の寝床候補も探しておきたい。

時刻は16時前、進んでしまってみつからないと困るので、ここに戻ってこれる範囲で少し歩いてみることにした。

歩いてみると、このあたりは普通の住宅街のようだ。近くに小学校や中学校もあり、コンビニやらお店やらもそこそこある。

宿毛市役所の横に小さな公園をみつけた。テントを張れるスペースはある。トイレ、水場はなかったが、近くにコンビニがあるので、水やトイレは困らない。ここでもいいかもしれないと思い、ベンチに座って少し様子をみてみる。しかし、隣に役所があるせいか人の出入りが結構ある。日が落ちれば少し変わるだろうが、何もせずに待つのが億劫になりやめた。やっぱり遍路小屋に戻ろう。

戻る途中、ローソンによりミートボール、にんじん、牛乳をゲット。

2016-04-19 17.04.01_ローソンで食材購入


遍路小屋に戻ると、二人組のお遍路さんがいた。お話をしてみると韓国のご夫婦で通しでまわられてるのだとか。しかも僕と同じくらいの出発日なので似たようなペースでここまで来られたようだ。初めてのお遍路、日本語は片言、文化の違う外国の地ので野宿、僕なんかよりももっと大変な思いされながら歩いて来たのだろう。お話をしていて伝わってきたのはとてもフレンドリーでおだやかで日本びいきなお二人ということ。楽しいひとときだった。一人で遍路小屋だと今日は不安だったが、同じお遍路さんがいるのは心強かった。


日も落ちてきたので遍路小屋にテントを張る。この遍路小屋は大きいのであと2つくらいはテントが張れそうだった。奥のオレンジ色のテントは韓国メーカーのものだそうだ。

2016-04-19 18.25.08_小屋の中にテント



夕飯
夕飯はパスタ。今日はカリオストロ風ミートボールトマトクリームパスタにしてみた。




出納帳
・芋けんぴ(ローソン) 108円
・サッポロ一番塩らーめん(ローソン) 108円
・ブロックチョコ(ローソン) 108円
・1本満足チョコタルト(ローソン) 130円
・SOYJOYクリスピーベリー(ローソン) 124円
・ガスボンベ(ローソン) 268円
・土佐宿毛名物きんぼ(延光寺) 400円
・お賽銭(延光寺) 20円
・納経代(延光寺) 300円
・にんじん(ローソン) 100円
・高知牛乳200ml(ローソン) 85円
・ミートボール(ローソン) 98円

【集計】
宿泊費:0円
風呂:0円
洗濯:0円
食費:1261円
日用品:268円
お参り:320円

合計:1849円



ルート

・ルート:6:34ふれあいパーク大月-7:00ローソン大月町弘見店7:28-10:16道の駅すくも10:28-10:59松田川大橋-11:40ヘンロ小屋宿毛(昼飯)12:25-13:47三十九番札所延光寺14:13-15:44ヘンロ小屋宿毛-16:20春長児童公園16:40-16:50ローソン宿毛中央七丁目店17:04-17:30ヘンロ小屋宿毛
・合計時間:9時間54分
・合計距離:30.63km
・最高点の標高: 115m
・最低点の標高: 0m
・累積標高(上り):516m
・累積標高(下り):614m
29日目GPS(ヤマレコ)



ソライロノート
山でザックをデポしたことはあったが、町中でははじめて。何があるかわからないリスキーなやり方なのでおすすめはしない。何もなかったのは単に運がよかっただけ。だがそのおかげで、いつもと同じくらい歩いたにもかかわず、少し歩き足りないくらいかもと思えるくらいの疲労度だった。


修業の道場と言われる高知ともこれでお別れ。このあたりで距離的にはお遍路全体のちょうど半分くらいらしい。

魔の55号線をひいひい言いなら歩いたのが懐かしく思える。室戸岬から海沿いを歩き続け、足摺岬をぐるっとまわってこの地まで歩いてきた。文字通り高知の端から端まで歩いてきたのだ。高知は広く、きつかったけど楽しくもあった。いろんな出会いもあり、苦しいこと、恐ろしい思いもした。高知で出会ったすべての方々にお礼を、ここまで進んでこれたことに感謝を。


明日にはいよいよ、菩提の道場と言われる伊予の国へ^^



パッキング編
パッキング編2(食材)
自炊計画


【ソライロ遍路紀行高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ


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