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【ソライロ遍路紀行28日目-2】雨の月山詣でと命の梅干し

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2016-04-18 14.36.17_リアルゴールドポーション
※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。

4月18日、お遍路28日目その2。
お遍路28日目。行動食を持っていなかったため地図にのっていたファミリーマートを目指したが、お店はコンビニではなく酒屋。しかも開いてなかったため今日の食料計画が大いに崩れてしまった。この先もお店はなさそうだが、まずはこのルートを選んだ一番の目的である月山神社を目指す。

その1はこちら。
食料計画が崩れる



山中で小学生に応援される
山道に入っていく。木が雨を遮って切れるのでかえって山の方が歩きやすい。

2016-04-18 11.20.33_山のヘンロ道

なにか白い札のようなものが、木の枝にぶら下げてあるのに気づく。遍路道の案内かなぁと思ったら、大月小学校の児童からお遍路さんへのかわいらしい応援メッセージだった。

2016-04-18 11.27.31_小学生の応援

一つ一つ絵も描かれていて、名前も書いてあり、道のあちこちにあった。道の両側から旗を振られて応援されている箱根駅伝の選手のような気持ちになる。みんなが「がんばれー」と声をあげているのが聞こえるようだった。

2016-04-18 11.28.53_小学生の応援

2016-04-18 11.31.11_山の遍路道と小学生の応援

2016-04-18 11.33.33_山の遍路道と札


しばらく歩いていたところでふと気づく。あれ?いつの間にか札がなくなっている。さっきまであんなにたくさんあったのに。この道であっているんだろうか・・・?

遍路道の案内を示すような道標も見当たらず少し不安に思いつつも、先に進む。

うーん、やっぱり違うかも、、、分岐を見落としたのかもしれない。


ちょっと休んで考えてみようと木陰でザックを下ろした。急に何か食べたくなり、残りの行動食を食べきる。

まずはGPSを確認してみた。普段はGeographicaでGPSログを記録する際に、正しい遍路道を表すGPSログを表示してそれをたどるように歩いているのだが、この月山ルートは正しいGPSログを持っていなかった。GPSだけで今のルートが間違ってるかどうか判断しづらいが、このまま進んでも月山神社から離れて行ってしまいそうだ。地形から考えても道がカーブして月山方面に戻るとは思えなかった。

一旦戻ってみよう。小学生の札があるところまで戻ってみて見落とした分岐がなければ、今のルートがあっているのだろう。たかだか数百メートルだろう。


10分も歩かぬうちに分岐を発見。ぼーっと歩いていて分岐を見落としてしまったようだ・・・危ない危ない^^;

2016-04-18 11.48.01_見落とした分岐

分岐を曲がってからは下りになった。小さな川を渡り少し進むと林道に出た。

2016-04-18 12.05.27_渡渉



月山神社
林道のすぐ先に月山神社。

2016-04-18 12.14.27_月山神社の社


着いた途端に先程までポツポツだった雨が、急に雨足を早めざあざあ降りに。あわててレインウェアを着込んだ。

月山神社は番外札所ではあるが、古来金剛福寺を打ち終えた遍路は、打ち戻って延光寺から篠山詣りをするか、月山詣りを終えて延光寺を打つかのいずれかの道程を辿ったそう。本来ならここで納経をすべきなのだろうが、納経する場合は事前連絡が必要だったらしい。

今回は連絡をしていなかったので残念ながら納経は出来ず。お詣りだけしていく。

元は南照寺というお寺だったそうで大師堂もある。

2016-04-18 12.17.06_弘法大師

2016-04-18 12.17.33_大師堂の縁起


月山神社と化石漣痕。三日月型の御神体があり、台座が化石漣痕になっているらしい。

2016-04-18 12.17.41_月山神社と化石漣痕


道路沿いにそれっっぽい三日月型の岩があったが、霊石ではないとのこと。

2016-04-18 12.29.54_三日月霊石ではありません

霊石は山の二十メートル上らしい。

2016-04-18 12.29.25_霊石は山の廿メートル上

ここが本殿。

2016-04-18 12.28.27_月山神社本殿

裏に回ってみる。岩がごつごつした急な崖のようなところを登るようだ。雨がかなり降っているので慎重に登ってみると、二十メートルもなくたぶん10メートルくらいでそれらしい岩があった。

2016-04-18 12.19.12_三ヶ月形の御神体


12:30、神社の休憩所で雨が弱まるのを待つ。いつもなら歩きながら行動食をたくさん食べる。そうしないと歩く力が湧いてこないのだが、今日はまだ歩くのには支障はなさそうだ。それよりも体も少し濡れてしまい寒い。このまま待っていても寒いだけだから歩き出した方がいいかもしれない。

少し雨が弱まった隙をみて、出発することにした。



想像していた以上に何もない遍路道
月山神社を離れると雨はかなりおさまってきた。

山を降りていくと海岸に出た。赤泊の浜とある。

2016-04-18 13.21.01_赤泊の浜

こういうところは岩があって足の裏が痛くなって歩きづらい^^;

それにしても本当に何もない。海岸からまた道に出たが車がほとんど走らないような林道のような道だった。お店どころか自販機すらしばらくなさそうな雰囲気。そしてタイミングの悪いことに急に体に力が入らないくなってきた。これは完全にシャリバテの症状・・・ちょっとまずいかもしれない、、、。

最終手段としては自炊をするという手が残っているが、雨が少し降っているので今は場所がない。

ついに足が止まって道端に座り込む。だめだしばらく休もう、、、。

車はおろかひとっこ一人通らないような道で、ひとり座り込んでぐったりする。休んでいてもお腹は満たされてないが、体に力が入らないので動けない。

すぐに口に入れられるものはもう飴1つなかった。あとは調味料くらいか、、、あっ、もしかしてあれがあるかも!?

1つ心当たりを思い出しザックの中身を道端に広げてみた。

・・・

やっぱりあった!!室戸の100均で買った梅干しだ。2週間以上たっているが、梅干しは保存食だからまだ大丈夫だろう。

2016-04-18 13.37.40_残っていた梅干し

1つ食べてみる、、、キタ━━━━━━━!!

強烈な酸味が体中に走る。お腹が満たされたわけではないが、力が蘇ってくるのを感じる。命の梅干しだ。

長靴いっぱい食べたいところだが、すっぱくてそんなに食べれないので、あと2つ3つ食べておく。


ふぅー、少し歩く元気が湧いてきたので再びザックを背負う。さっきよりは体に少し力が入るので一応歩けそうだ。

よし、今のうちに、せめて自販機のあるところまでたどり着こう。コーラとかカロリーの高い飲み物を飲んだら少しは違うだろう。


赤泊にある音無神社。平家の落人がこの地に住み着いていたらしい。

2016-04-18 13.54.15_赤泊の音無神社

2016-04-18 13.54.01_平家の落人伝説


そしてまだまだこういう道が続く。この感じだとしばらく何もなさ気。

2016-04-18 14.04.34_何もない道が続く

地図を確認してみると、しばらくこの道を進むと車が通りそうな道に出るようだ。そうすれば自販機があるかもしれない、、がんばろう。


いつもはしょっちゅう何かを口に入れて歩いているのだが、それがないとこれほど歩けなくなるものなのかと自分でも驚く。数メートル歩くのに時間がかかってしまう。

ようやく車の通る道に出た。進行方向と逆方向も自販機がないか眺めてみる。すぐ近くにはなさそうだ。とりあえず進もう。

少し登り道で余計に足が重くなる。


もう雨は止んでいたので、ちょっとスペースがあれば自炊してもいいのだが、日本は世界屈指の自販機大国のはず。おそらくすぐにみつかるはずだ・・・。


!!ついにはけーん!!あったどーーーーー!

2016-04-18 14.35.27_自販機発見

リアルゴールドポーションでHP回復だー!こういうときは炭酸がうまい。シャキッと元気!文字通り生き返った。これでしばらく歩けそうだ。

2016-04-18 14.36.17_リアルゴールドポーション
※疲れていて大事な金剛杖をザックの下敷きにしてしまいました・・・m(_ _)m


それにしてもお昼を食べてからわずか2-3時間でこれほどシャリバテになるものなのかと思われるかもしれないが、一息休むたびに何かを口に入れてるので、それが何もないとこうなってしまうようだ。テントを背負う野宿遍路は、それだけカロリーを消費する。


リアルゴールドを飲んでからは普通に歩けるようになった。



寝床探し
15時を周ったのでそろそろ今日の寝場所を探しながら歩く。

当てにしていた遍路小屋と道の駅までの数キロ、リアルゴールドのおかげで普通に歩くことができた。


ヘンロ小屋大月は月がかたどられていた。

2016-04-18 16.26.29_月がかたどられたヘンロ小屋

まずは宿泊禁止の文字がないか確認、、、

あ、あったわー、残念。

2016-04-18 16.27.20_宿泊禁止


すぐ横が道の駅。ここで寝させていただく場合はお店に迷惑をかけないよう営業終了を待たなければならない。出来れば早くテントを張って休みたいので、道の駅の敷地外でテントを張れそうなところを探してみる。

道の駅の奥の駐車場の方に、道の駅から右にあがっていく階段があり、ふれあいパーク大月と看板がある。有料施設だと野営には適さないが普通の公園なのかもしれない。

階段をあがってどうなっているのか様子をみてみると、トイレや東屋があり公園のようだった。今日はここをキャンプ地とする。

2016-04-18 17.35.29_東屋

2016-04-18 17.14.02_ふれあいパーク大月のトイレ


宿が決まったので道の駅で食材を購入。ちなみにあの自販機が見つかっていこうも、お店は一切なかった。このルートを歩く方は要注意だ。

奮発して豚肉、安いナス、行動食用のお饅頭。

2016-04-18 17.29.39_購入した食材

もっと行動食を買っておきたかったが他によさげなものがなかった。まあ明日は街に入るので大丈夫だろう。

道の駅の売店にイタドリもあった。ちょっと食べてみたかったが、アク抜きが必要そうなので今回はやめておく。

2016-04-18 16.35.56_イタドリ



夕飯
今日は体力的に疲れていたのでビタミンBがたっぷり採れる豚肉を使ってナスと豚肉のカレー麦飯。ひさしぶりのがっつりたっぷりの肉肉〜♪



出納帳
REAL GOLD Flavor Mix 160円
おまんじゅう(道の駅) 250円
豚バラ 350円
ナス 120円

【集計】
宿泊費:0円
風呂:0円
洗濯:0円
食費:880円
日用品:0円
お参り:0円

合計:880円



ルート

・ルート:6:14足摺海洋館前バス待合所-6:26爪白キャンプ場-8:26ファミリーマートみぞぶち-9:00叶崎黒潮展望台-9:39小才角休憩所9:55-10:23ヘンロ小屋大浦(昼飯)11:15-12:13月山神社12:33-13:21赤泊の浜-16:29ヘンロ小屋大月、道の駅大月-17:14ふれあいパーク大月(泊)
・合計時間:10時間55分
・合計距離:30.68km
・最高点の標高: 125m
・最低点の標高: 1m
・累積標高(上り):919m
・累積標高(下り):844m
28日目GPS(ヤマレコ)



ソライロノート
今日はひさびさにきつかった。今まで食べ物がなくて困るようなことはなかったので、そこに大きな油断があったと思う。

自炊という手段が残っていたので本当の極限状態とは言えないが、それでもこのままだともう動けない一歩手前くらいまできていた。梅干しが残っていて本当に助かった。そして手早くカロリー補給のできる行動食の重要性を改めて痛感した一日だった。

今回の件から得るべき教訓2つ。

・世の中には「あなたとコンビニ♪」ではないファミリーマートもある。

・いつもの行動食とは別に予備の行動食(非常食的な扱い)を持っておく。

忘れないでおこう。



29日目へ続く


【ソライロ遍路準備編】
パッキング編
パッキング編2(食材)
自炊計画


【ソライロ遍路紀行高知編】
11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る
11日目-2 魔の55号線で大きな痛手
12日目-1 二十三番札所から三日目、食べても食べても力が入らず
12日目-2 フラフラになりながら室戸岬にたどり着く
13日目-1 高知初の札所に到達しyoutube仲間の陣中見舞い
13日目-2 道具と食材と体と心を整える
14日目-1 雨の中、二十六番札所金剛頂寺へ
14日目-2 田野町の温泉に入り、二十三士公園に野宿
15日目-1 真っ縦を登り二十七番札所神峯寺へ
15日目-2 真っ縦の登り返し後、温泉に入れず公園野宿
16日目-1 長く苦しかった国道55号線が終わる
16日目-2 少年の導き
17日目-1 雨の遍路みちを歩き、二十九番札所国分寺へ
17日目-2 三十番札所善楽寺から打ち戻り、一宮墓地公園へ
18日目-1 三十一番札所竹林寺~三十二番札所禅師峰寺
18日目-2 車救出後、種崎千松公園へ
19日目-1 浦戸大橋の一番高い所からの風景を眺め、三十三番札所雪蹊寺~三十四番札所清龍寺へ
19日目-2 三十五番札所清瀧寺後、窪地休憩所にて野宿
20日目-1 三十六番札所青龍寺
20日目-2 龍温泉に入り、ゆる~い一日に
21日目 浦ノ内湾の北岸を歩き、土佐市から須崎市へ
22日目-1 焼坂峠を越え中土佐町へ
22日目-2 添蚯蚓遍路道を歩き四万十町へ
23日目-1 三十七番札所岩本寺から水車亭でスイーツ休憩
23日目-2 猿田彦神社に寄り道し、土佐佐賀温泉こぶしのさとへ
24日目-1 熊井隧道を抜け、再び高知の美しい海へ
24日目-2 ベテランお遍路に叱られ凹みつつ、ゴルフ場に泊まる
25日目-1 四万十ブルーに見惚れ、10年後に思いを馳せる
25日目-2 下ノ加江海岸で初めての砂浜野宿
25日目-3 その夜
26日目-1 足摺岬へ向かう途中、以布利港でジンベイザメに出会った
26日目-2 四国最南端足摺岬へ
27日目-1 足摺半島をぐるっと周り、中浜万次郎生家に寄り道
27日目-2 足摺半島西岸を歩き、バス待合所で野宿
28日目-1 食料計画が崩れる
28日目-2 雨の月山詣でと命の梅干し
29日目-1 宿毛の遍路小屋であやしげな老人に出会う
29日目-2 デポ作戦を決行し、高知最後の札所へ
(以下執筆中)


【ソライロ遍路全記事一覧】
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