【きゅうりの基本情報】
名前:きゅうり(胡瓜)/黄瓜原産地:インドのヒマラヤ
保存適温:10-13度
科:ウリ科
旬:5-8月
主な栄養成分:成分の95%は水分で、ビタミンCやカリウムが含まれている。カリウムには利尿作用がありデトックスに、むくみやだるさの解消に効果があるとされる。夏、登山などのアウトドアにおける水分補給にも。
【きゅうりの代表的な品種】
・夏すずみ・北進
・四川:中国系「四葉(すーよー)」の改良種。
・加賀太:石川県加賀の伝統野菜、大型品種で直径は10cmにもなる。
・フリーダム:イボなしのつるつるとした品種。
・大和三尺:奈良県在来の品種。最大果長が3尺と言われている長尺タイプ。
【いいきゅうりの選び方】

①表面のイボが触ると痛いくらい尖っている
②色が濃く太さが均一
③ヘタの切り口が黒ずんでいない
④両端がしなびてきていないもの
【きゅうりの保存方法】
乾燥と冷やしすぎに弱い。5度以下では低温障害が出るので注意。<常温:丸ごと:1-2日>
・水気を拭き取り、新聞紙に包み、風通しの良い冷暗所に。
<冷蔵:野菜室:丸ごと:2週間>
・水気を拭き取り、1本ずつ新聞またはキッチンペーパーに包み、保存袋またはポリ袋に入れて野菜室へ。スペースがあれば、ヘタが上になるようにして立てて保存する。
<冷凍:丸ごと:2-3週間>
・新鮮なうちに軽く塩を振り、板ずりをし、表面の水分を拭き取って保存袋に入れて冷凍する。
<冷凍:カット:2-3週間>
・薄切りにし、塩もみをして水気を切ってから、小分けにしてラップに包んでから、保存袋に入れて冷凍する。→ 調理する際は、自然解凍で水気を絞りサラダや酢の物などに。また熱湯を掛けて解凍してもよい。
<乾燥:カット:1ヶ月>
・厚めの薄切り、斜め切り、または縦半分に切り種を取り出して、ザルに並べて2-3日干す。保存袋にい入れて冷蔵。使用するときは水にじっくりと浸し、戻してから調理する。【きゅうり料理とレシピ】
きゅうり料理のポイント
・下処理が大事。必要に応じて塩もみ、板ずりを行う。・塩をふって板の上で転がすことを板ずりという。板ずりをすると、イボとえぐみや青くささがとれ、色も鮮やかになるだけでなく、味が染み込みやすくなる。
・酢を加えると、ビタミンCを酸化させてしまうアスコルビナーゼという酵素の働きを抑えることができる。
【世界のきゅうり料理】
・雲白肉/ウンパイロウ(中国):茹でた薄切りの豚バラの上に、薄くスライスしたキュウリがのったもの。・オイソバキムチ(韓国):きゅうりのキムチ
・きゅうりのナムル(韓国):きゅうりの和え物
・きゅうりのピクルス(ロシア):塩漬けピクルス
・キューカンバーサンドイッチ(イギリス):きゅうりのサンドイッチ
・キューカンバーレモネード(アメリカ):きゅうりの入ったレモネード
・ゴエダンガン(スリナム):もやしときゅうりをヨーグルトとココナッツミルクで和えたサラダ
・ジャジュック(トルコ):ヨーグルトときゅうりの冷たいスープ
・蓑衣黄瓜/スオイーホングワ(中国):ぐるぐる1本きゅうりの中華甘酢味
・タラトル/タラトール(ブルガリア):きゅうりの入った冷製ヨーグルトスープ
・ブレッド&バターピクルス(アメリカ):刻んだきゅうりとたまねぎをスピクルス液に漬けたもの。
・花椒呛黄瓜/ホワジャオチャンホングワ(中国):きゅうりの花山椒風味の酢醤油和え
・ライタ(インド):きゅうりの入ったヨーグルトサラダ
【きゅうりの保存食】
・ピクルス:酢漬けにしたきゅうり・甘辛煮:醤油,砂糖,みりんなどで煮込んだきゅうり
・古漬け:長期間塩漬けにして醗酵させたきゅうり
・辛子漬け:粉辛子、砂糖、塩などに漬けたきゅうり
・オイソバキムチ:きゅうりのキムチ
など
【きゅうりのレシピ】
・きゅうりもみ・きゅうりのからし醤油漬け
・キューカンバーサンド
・カレー風味のきゅうりのサンド
・きゅうりの甘辛煮
・オイソバキムチ
・ポテトサラダ
【きゅうり栽培の記録】
2019年5月:(1)定植から一番花2019年6月:(2)収穫日和
2019年7月:(3)短い夏の終り
参考文献
・「からだにおいしい 野菜の便利帳」(板木 利隆著、高橋書店)・「からだにおいしい フルーツの便利帳」(三輪 正幸著、高橋書店)
・「食品の保存テク便利帳」(村田 容常著、Gakken)
・「ひと目でわかる!食品保存事典」(島本 美由紀著、講談社)
・「野菜保存のアイデア帖(島本美由紀著、パイインターナショナル)
・「ひと目でわかる!冷蔵庫で保存・作りおき事典」(島本 美由紀著、講談社)
・「食品保存節約マニュアル」(講談社)
・「もっとおいしくながーく安心 食品の保存テク」(徳江千代子著、朝日新聞出版)
・「おいしさ長持ち!食品保存の便利BOOK」(食のスタジオ編、西東社)
・「農家が教える野菜の収穫・保存・料理」(西東社)
・「農家が教える加工・保存・貯蔵の知恵」(農文協)
・「旬の野菜手帖」(枻出版社)
・「収穫野菜の保存テク&レシピ」(五十嵐透、いがらしかな、ナツメ社)
・「野菜まるごと事典」(猪俣慶子、成美堂出版)
・「野菜まるごと大図鑑」(主婦の友社)
・「いちばん体に効く野菜の教科書」(本橋登、主婦の友社)
・「食材目利き手帖」(脇坂真吏、辰巳出版)
・「世界のじゃがいも料理」(誠文堂新光社)