富士山など主要388登山ルートの難易度別のランク分けした「山のグレーディング情報」が長野、新潟、山梨、静岡の4県から公開されました。
この情報は、各ルートを技術的難易度AからE(低→高)、必要な体力度1から10(少→多)にランク分けしています。
例えば、富士山は難易度Bとなっており、御殿場口は体力7、須走口は体力6、富士宮口、スバルライン五合目(富士吉田口)は体力5になっていました。
難易度Cの山は、瑞牆山、金峰山、仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳、聖岳、表銀座縦走、奥穂高岳などなど。
難易度Dは北穂高岳、西穂高岳など、自分はほとんどの未経験のルートばかり、難易度Eは全部未経験でした。
目的
山のグレーディング情報公開の目的は以下だそうです。登山者が「自分の力量に合った山選び」をするために必要な情報提供を行うことで、「山の怖さを知らない登山初心者」や「経験を過信し体力の衰えを認識しない中高年登山者」などによる山岳遭難事故を未然に防ぐことを目的にしています。
(出典:新潟県:「新潟 山のグレーディング」について)
山のグレーディング情報について
各県の山のグレーディン情報公開ページは以下になります。・新潟県79ルート
・長野県102ルート
・山梨県123ルート
・静岡県82ルート
なお、このグレーディング情報は、無雪期・天気良好の条件における評価だそうです。詳細は各リンク先の情報をご覧ください。
ソライロノート
「自分の力量に合った山選び」というのは、すべての登山者にとってとても大切なことだと思います。余裕のありすぎる山登りはもの足りなさを感じしてしまうかもしれませんが、自分の体力、技術を超えた山登りは命を粗末にする行為だと思います。時には一歩踏み出す勇気も必要でしょうが、蛮勇と勇気は違います。自分に対する過信、このくらい大丈夫だろうという油断も常に肝に命じなければなりませんよね。
自分がよく足を運ぶのは難易度B,C、体力度2~5のルートです。つまりこのへんが自分の力量にあった山ということになるのでしょう。
4県だけでなく日本のすべての山について、同じ基準でグレーディングをしていただけるといいですよね。
山行計画時にはこの情報を参考にさせていただき、しっかりと自己管理、リスク管理をしなければと思いました。自然の前では常に謙虚かつ臆病でありたいと思います。