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沼津市口野にある謎の金櫻神社と金櫻山を探索(2)金櫻山編

㉗金櫻山の山頂

沼津市口野に金の櫻(桜)と書いて金櫻神社(かなざくらじんじゃ)いうという神社があります。この神社はもともとは標高約230メートルの金櫻山頂付近にあったのですが、昭和35年(1960年)に県道17号線に近い現在の金櫻山の麓に移されたそうです。この金櫻神社と金櫻山を探索するシリーズ(2)金櫻山編です。

(1)はこちらです。

金櫻シリーズ

沼津市口野に金の櫻(桜)と書いて金櫻神社(かなざくらじんじゃ)いうという神社があります。この神社はもともとは標高約230メートルの金櫻山頂付近にあったのですが、昭和35年(1960年)に県道17号線に近い現在の金櫻山の麓[…]

①金櫻神社一の鳥居

(1)にて現金櫻神社を訪れた後、そのまま金櫻山を探索していきます。

どこから登るか?

金櫻山は標高約230メートルの小さな里山ですが、ハイキングルートなどは一切ないため、どこからどうやって登るのかわかりません。このため、まずは地図を眺めて、登れそうなルートを検討してみます。

Googleマップ(別窓)
凡例:鳥居(青):現金櫻神社、鳥居(黒):旧金櫻神社の一の鳥居、鳥居(赤):旧金櫻神社

次の大まかに4つのルートが候補に上がりました。
①旧金櫻神社の参道ルート(地図上の青線)
②現金櫻神社からの直線ルート(地図上の黄線)
③林道からの最短直登ルート(地図上の赤線)
④東尾根ルート(地図上の緑線)

①の旧金櫻神社の参道ルートが最も適切なルートだと思います。かつての参道なわけですから、道がうっすらと残っていることも期待できます。ただ出発点となる鳥居の場所は、工事現場の裏になっているため、入っていけません。よってこのルートは断念。

②の現金櫻神社からの直線ルートは、そもそも道があるのかないのか全くわかりません。しかも山の中を歩く距離が長くなりそうです。

③の林道からの最短距離ルートは、山の中を歩く距離が最も短くなりますが、山頂への直登ルートのため、最も急な登りになります。道なき道を登っていく覚悟が必要になります。

④の東尾根ルートは、比較的登りやすそうですが、登り口が真反対のため、登り口に行くまでが大変です。

どれも一長一短がありますが、まずは③の林道からの最短距離、直登ルートを歩いてみることにしました。

林道からの最短直登ルートを歩く

まず注意事項ですが、金櫻山に登るためにこの記録を参考にしないでください。基本的に道のないところをGPSを頼りに登っていきます。慣れていない人が同じルートを歩いたら非常に危険だと思いますので、くれぐれもご注意くださいm(_ _)m

Googleマップ(別窓)

金櫻神社から続く林道

①現在の金櫻神社の奥の鳥居を出たところから続く林道を進みます。鳥居を出て左に進みます(空き地とは反対側)。

①奥の鳥居

※丸数字はマップ上の数字と対応しています。

②暫く進むと、舗装された林道に合流します。この道は金櫻山の北側の麓を東西に通っています。

②林道に合流

③作業小屋のようなもの。

②小屋

見えているのはおそらく沼津アルプスの南端に位置する大平山と思われます。その左の鷲頭山はこの位置からは見えません。

②大平山?

③-④緩やかな坂になっている林道をどんどん進んでいきます。

③林道を進む1
④林道を進む2

⑤眼の前に山が見えてえきました。これが金櫻山です。結構迫力あるし、上の方は登りがきつそうに見えます。

⑤林道から金櫻山

⑥右側に山に入っていけそうな道がありました。一応覚えておきましょう。

⑥入り口1

⑦また作業小屋のようなものがあります。

⑦小屋

⑧小屋の先のところにも山への入り口がありました。ここも覚えておきます。

⑧入り口2

⑨また似たような小屋のようながあります。最短直登ルート的にはそろそろ山側に入っていってよさそうな気がします。

⑨小屋
山道に入り、道なき道へ

⑩そう思っていたら3つ目の入り口がありました。ここから進んでみます!

⑩入り口3
⑩入り口3を進む

⑪ちゃんと山道が続いています。ずっとこんな風に道があるといいのですが・・・

⑪山道

⑫願い虚しく、すぐに藪道になりました;;一応踏み跡はあります。

⑫藪道

⑬かろうじて道のような踏み跡はありますが、木の枝に行く手を阻まれます。獣道なのでしょうか?

⑬行く手を阻む木の枝

⑭謎の石垣です。

⑭謎の石垣

⑮-⑯もはや踏み跡があるのかないのかよくわからなくなってきましたが、竹林の中を進んでいきます。

⑮竹林1
⑯竹林2

⑰-⑱道なき道を進みます。少し傾斜もきつくなってきました。写真もまともに撮ってる余裕がありません。

⑰道なき道1
⑱道なき道2

正直このルートを歩いてきたことを後悔し始めていました。登るということは、下りなければ帰れません。登ってはこれても、おそらく下りるほうが大変でしょう・・・できれば別の道を下りたいです。登ってきた道をそのまま下るのは大変なだけでなく、危ないだろうという気がします。より歩きやすい道が見つかるといいのですが・・・

⑲このあたりで前に進めなくなりました。すこし横にトラバースしながら進みます。

⑲道なき道3

⑳-㉑岩が目立ちますが、人工的な岩ではないので参道の遺構等ではなく、おそらくこういう山なのでしょう。

⑳道なき道4
㉑道なき道5

㉒切ったような岩もありましたが、単発なのでこれも人工的なものではなさそうです。

㉒道なき道6

㉓尾根が近そうな雰囲気、もうひと踏ん張りのような気がします。

㉓道なき道7

㉔ようやく展望のあるところまで来ました!

㉔展望

㉕完全に尾根にのりました。ここまでくればもう大丈夫です。

㉕尾根

㉖ゴールの山頂は近そうです。

㉖山頂近い
金櫻山の山頂

㉗山頂です!たかだか230メートルの山ですが、長かったです、、、。2度とこのルートは歩きたくないですね、、

㉗金櫻山の山頂

山頂にはこのテントのような形の骨組みがありました。スペースはそれほどありませんが、まあ数人で休憩はできそうです。

それにしてもこの骨組みはなんなんでしょうか?支柱は土に埋め込まれています。1本は木に括りつけられています。

㉗支点は土に埋め込まれている
㉗1支点は木の幹に括り付けてある

この上部になにか設置されていたんじゃないかという気もしないでもない。

㉗三角錐の上部

「くい丸」というシール、何か意味があるのでしょうか?

㉗くい丸のシール

帰ってから調べてみたところ「くい丸」というのは鋼管杭の商品名でした。くい丸を作っている君岡鉄鋼は1973年創業で、金櫻神社が移転した1960年よりもずっと後です。後からこのシールを貼ったのではなく、この三角の骨組みができた当初から貼られていたと考えるのが自然と思われ、ということはこの三角の骨組みは神社とは全く関係ないものでしょう。(参考:くい丸®

白い斑点だらけの岩があります。

㉗山頂の岩

金櫻山の山頂は展望がありませんでしたが、木がなければかなりの絶景がみれそうな場所に位置しています。
展望予想図はこんな感じです。手前のとんがった山が鷲頭山、その背後に愛鷹山と富士山がみえると思われます。

金櫻山からの展望予想図印
東尾根の様子を見る

㉘山頂から東側にのびている尾根道の方をみてみます。一応道があり、普通に歩けそうな感じです。少し下りてみて様子をみてみます。

㉘山頂東側の尾根道
㉘測量の杭?

㉙歩きやすい道が続きます。

㉙歩きやすい道

㉚尾根道が続きます。

㉚尾根道

歩きやすかったのずんずん下りてきてしまったが、金櫻神社跡地は全くの反対側でこちらに下りてくる意味はありません。登り返せばよかったのですが、山頂まで戻るのは大変そうなので、斜面を横にトラバースしながら進んでいけば神社跡までたどり着けるのではないかと考えました。

㉛実に安易で短絡的な考えでしたが、ちょうど右に入る作業道のような道があったので、入っていってみました。

㉛右の作業道

㉜道はあるのですが障害物も多いです。

㉜進路を塞ぐ木

㉝-㉞しばらく進むと道を見失いました。しかし、そこまで歩きにくいわけでありません。

㉝道を見失う
㉞道がない

㉟鉄が錆びたような色のきのこです。

㉟錆色のきのこ

㉟-㊱このままトラバースしながら進もうかと思っていましたが、山頂が近づいてきたのでもう一度山頂に戻ることにします。その方が確実でしょう。

㉟上が明るい
㊱山頂が近い

再び△に戻ってきました。ここから仕切り直して、今度は金櫻神社跡を目指して西側に下っていこうと思います。

ソライロノート

山頂までどうにかこうにかたどり着きました。普段は整備された登山道しか歩いたことがなく、ルートのない山道を歩くというのはほぼ初めてでしたが、これがなかなかどうして、おもしろいです^^

目的地が山頂なので、とりあえず登っていけばたどり着くわけですから、そこまで大変な話ではありません。ホントの藪こぎはこんなもんじゃないと思いますので、藪こぎやってみたいとかそういうところまではいきませんが、自分の現在地を確認しながら目的地に向かって道なき道を切り開いていく感覚、そういうのが大変なんだけどちょっと面白いなと。

続いて旧金櫻神社の跡地、遺構を探すために、金櫻山を下っていきます。

(3)に続く

金櫻シリーズ

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①金櫻神社一の鳥居
金櫻シリーズ

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⑬これはもしや!?
金櫻シリーズ

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