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【ソライロ遍路紀行46日目-2】やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊

2016-05-06 16.39.31_みろく堂外観

※ソライロ遍路53日間の全貌、ツイートしきれなかった部分も余すところなく織り込んでます。

5月6日、お遍路46日目その2。
お遍路46日目は遍路小屋秋桜を出発し、愛媛最後の札所三角寺をお参り後、山を下りた先にあるゆらぎ休憩所にて一服した。

その1はこちら。
46日目-1 愛媛最後の札所、六十五番札所三角寺へ

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やまじ風警報

ゆらぎ休憩所を出発。近くに黄色い花が咲いていて綺麗だった。

2016-05-06 10.30.50_黄色い花

山あいの遍路道を歩く。雨はやんだり、ぽつぽつ来たりする程度、体は昨日に比べてだいぶ軽く調子は悪くなかったのでいい気分で歩いていた。

地域の放送が聞こえてきた。市役所からお知らせというやつだ。聞くとはなしに聞いていたら「昼からやまずかぜが吹く可能性があるので注意してください」と言っていた。

え!!???

やまずかぜってなんだ???止まない風っこと?

ちょっと気になったので、畑で農作業をしていた方に尋ねてみた。

「やまずかぜ」ではなく「やまじかぜ」というそうで、四国中央市特有の局地的な突風、強風のこと。「山でテントでも貼らん限りは大丈夫やろ」とおっしゃっていた。

いやぁぁ、、、山でテント張ろうとしてたんですけどねぇww

今は11時前、風は少しあったがまだそれほどでもなかった。これが午後になるとひどくなってくるのだろうか、、?注意喚起されるくらいなんだから、あまりなめないほうがいいかもしれない。今日はテントはやめて通夜堂に泊まらせていただいたほうが無難かな。

別格霊場第十四番常福寺

11時過ぎに別格霊場第十四番常福寺、通称椿堂に着いた。

2016-05-06 11.07.16_常福寺山門
2016-05-06 11.07.08_椿堂案内

これが椿の木らしい。

2016-05-06 11.08.18_弘法大師御杖之椿

おさわり大師。

2016-05-06 11.08.39_おさわり大師

火伏不動尊像。

2016-05-06 11.10.25_火伏不動尊像

大師堂。

2016-05-06 11.10.38_常福寺大師堂

お参りをしていたらポツポツ雨からパラパラ雨に変わってきた。先を急ごう。

県境を越えでやまじ風吹き荒れる

遍路小屋があったので休憩していく。ヘンロ小屋法皇

2016-05-06 12.08.38_ヘンロ小屋法皇
2016-05-06 12.08.52_ヘンロ小屋法皇道標

小屋には千葉から来られたというご夫婦が休んでいらした。今日はこの先の民宿に泊まるそうだ。小屋にはお接待の伊予柑が置いてあったのでありがたく1ついただいた。美味しい。

2016-05-06 12.11.44_お接待の伊予柑?

車道を外れて山道に入っていく。雲辺寺には3つくらいルートがあったが、尾根沿いをお歩く曼陀峠ルートを選択。山の中に入った途端に風が強くなってきた。気づけばお昼を過ぎていたので、時間的なせいかもしれない。

2016-05-06 12.33.29_遍路石

あざみ。

2016-05-06 12.36.06_あざみ

山の中に畑。

2016-05-06 12.54.01_山の中の畑
2016-05-06 13.46.25_雲辺寺の道標

そしてついに愛媛県の県境にやってきた。愛媛は長いようであっという間だった。たくさんの方から心のこもったお接待をしていただき、本当にありがたかった。愛媛県の皆様お世話になりました!!

2016-05-06 13.52.40_四国のみち案内図
2016-05-06 13.53.21_境目

ここは愛媛と香川と徳島の県境のようだ。雲辺寺まではあと7.3キロあるようだ。

2016-05-06 13.53.08_雲辺寺まで7.3キロ

かなりの強風が吹き荒れ始めていた。「ごおおおおおお」という山鳴りのようなも聞こえてくる。尾根道なので余計に風が強いのだろう、選択ミスだったかもしれないが、体が吹き飛んでしまうほどではないので大丈夫だろう、、。

山景色はなかなかよい。空が少し明るくなってきている感じもある。

2016-05-06 14.18.15_遍路道からの風景

昔栄えたという曼陀峠。

2016-05-06 14.29.50_昔栄えた曼陀峠
2016-05-06 14.30.34_旧曼陀峠道標

ヤマツツジ。

2016-05-06 14.40.18_ヤマツツジ

源平合戦の落人が逃れた地でもあるらしい。

2016-05-06 15.04.24_落人の里有木と阿弥陀如来像

さらにやまじ風が強くなり

ぶおおおおおおおおおおん
ぶおおおおおおおおおおん

大きな音が聞こえてくる。

ちょうどルートに沿って大きな送電鉄塔が何本かたっている。送電線がやまじ風によってものすごく揺れていて、音が鳴っているのだ。

そのうち送電線が切れて落ちてくるんじゃないかと思えるくらい、大きな音で恐ろしくなってくるが、しばらくはその真下を歩かなければならない。

早く鉄塔のところ通り過ぎたい一心で、疲れも忘れ早足で歩いていくとようやく雲辺寺の参道らしき感じになってきた。

2016-05-06 15.44.30_雲辺寺参道

六十六番札所雲辺寺

16時に標高910メートルの六十六番札所雲辺寺に到着。住所は徳島になるらしいが、一応香川最初の札所。

仁王門。

2016-05-06 16.02.29_雲辺寺仁王門

本堂。

2016-05-06 16.15.00_雲辺寺本堂

大師堂の案内をする信楽焼たぬき。

2016-05-06 16.15.21_大師堂の案内をする信楽焼たぬき

大師堂。

2016-05-06 16.16.12_雲辺寺大師堂

釈迦涅槃像と五百羅漢像。

2016-05-06 16.26.02_釈迦涅槃像と五百羅漢像

五百羅漢像。すべて表情が違うらしい。みてるだけ面白い。

2016-05-06 16.26.45_五百羅漢像

御朱印。

2016-05-06 16.46.30_雲辺寺御朱印

冷たい強風の中でのお参り完了。納経所で通夜堂への宿泊許可をいただく。

雲辺寺通夜堂

境内にあるみろく堂という建物が通夜堂らしい。行ってみると先客が二人。ひとりはスー、もうひとりは初めて見るカナダ人の歩きお遍路さんだった。

2016-05-06 16.39.31_みろく堂外観
2016-05-06 16.38.48_同宿の二人
2016-05-06 16.38.37_たたみの部屋

中に入ってみて気づいたのだが、なぜか建物の真ん中に杉の木が生えていた、、、w?屋根を突き抜けている、、、どうしてこうなった感がぱない!w

2016-05-06 16.39.08_通夜堂の真ん中に生えた木
2016-05-06 16.39.12_屋根の部分
2016-05-06 16.40.02_地中から生えている

ふと疑問に思う。杉の木が先?それとも通夜堂が先なのだろうか?スーに質問してみる。

「さあどうかしら??たぶん木が先じゃないかしら」

確かによく考えてみると、建物を建ててから苗を植えて育てたというのはおかしいだろう。もともと大きな杉の木の生えているところに、このみろく堂を建てたのだろう。理由はわからないが、とてもおもしろい。

納経所でロープウェイのところに売店があるとお聞きしたので行ってみる。おにぎりだけじゃ足りないかなと思っていたのでラッキーと思ったら、ちょうど店じまいをして車で帰るところ。無理を言ってお店に入らせてもらった。惣菜パンなどはなかったので和菓子とアイス(なぜか食べたくなった)を購入。お接待でおまんじゅうをいただいてしまった。レジも閉めていたのに、仕事を増やしてしまい、ご迷惑をおかけしました。感謝m(_ _)m

通夜堂は畳があり、毛布もあったのでお借りする。濡れた服を干し、濡れた体をしっかりと拭いてケアしておく。寒いのにアイスを食べるw冷え込みそうな夜だったが、風を完全にシャットアウトできているので安心だ。

夕飯

夕飯は朝コンビニで買ったおにぎり。お寺では火が使えないので、買っておいてよかった。ちょっと物足りないので売店買った和菓子とお接待のおまんじゅうも食べる。

2016-05-06 17.08.54_夕飯のおにぎり

出納帳

・おむすび2個(サークルK) 245円
・ピーナツチョコ(サークルK) 108円
・ミルククッキードーナツ(サークルK) 108円
・ミニパン小倉5個入(サークルK) 108円
・ふんわりバーム(サークルK) 108円
・納経代(三角寺) 300円
・お賽銭(三角寺) 20円
・納経代(雲辺寺) 300円
・お賽銭(雲辺寺) 20円
・和菓子(ロープウェイ売店) 100円
・アイス(ロープウェイ売店) 150円

【集計】
宿泊費:0円
風呂:0円
洗濯:0円
食費:827円
日用品:0円
お参り:640円
合計:1467円

ルート


Googleマップ(別窓)
ルート:5:45ヘンロ小屋秋桜-5:55サークルK6:04-6:06疏水公園6:10-7:40ひびき休憩所-8:25六十五番札所三角寺8:50-10:11ゆらぎ休憩所10:15-11:07常福寺11:10-12:07ヘンロ小屋法皇12:25-14:30旧曼陀峠-16:02六十六番札所雲辺寺16:37-16:38雲辺寺通夜堂(泊)
・合計時間:10時53分
・合計距離:30.56km
・最高点の標高: 908m
・最低点の標高: 30m
・累積標高(上り):1812m
・累積標高(下り):940m
46日目GPS(ヤマレコ)

ソライロノート

やまじ風のことを聞いていなかったら山の中でビバークしていていたかもしれないが、お寺に泊まらせていただいて正解だった。初めての通夜堂泊は、夜になってもやまじ風が吹き荒れ標高900メートルは冷え込みも激しい。だが屋根も壁もあるところで寝れることがありがたい、、感謝。ひもじい思いをすることもなく、安心して眠りについた。明日からは香川、美味しいうどんにも巡り会いたい^^

47日目に続く。

【ソライロ遍路準備編】

ルール詳細
パッキング編
パッキング編2(食材)
自炊計画

【ソライロ遍路移動編】

0日目 沼津から四国に向けて、いざお遍路の地へ!
54日目 家に帰るまでがお遍路

【ソライロ遍路各県初日】

徳島編:1日目-1 ソライロ遍路スタート!
高知編:11日目-1 朝から雨、徳島から高知へ入る

【ソライロ遍路愛媛編】

30日目-1 松尾峠を越え、第三の地伊予の国へ
30日目-2 愛媛最初の札所観自在寺、公園野宿を見逃していただく
31日目-1 激しい雨風の56号線を歩き、ゆらり内海で休憩
31日目-2 密室の遍路小屋で怪しげな先客と二人きり
31日目-3 遍路小屋の夜
32日目 体調不良で急遽宿に泊まる
33日目-1 病み上がりのリハビリ歩き
33日目-2 雨のなか3日ぶりの納経後、道の駅泊
34日目-1 四十二番札所佛木寺から歯長峠越え
34日目-2 四十三番札所明石寺後、遍路小屋で一人焼肉
35日目-1 鳥坂峠を越え、予定外の臥龍の湯に浸かる
35日目-2 野宿の聖地十夜ヶ橋の下で寝る
36日目-1 ありがたいお接待を受けながら内子町へ、小田川沿いの木材動物アートに癒やされる
36日目-2 農祖峠ルートを選び、道の駅小田の郷せせらぎに
37日目-1 雨の農祖峠を越え久万高原町へ
37日目-2 八十八分の四十四番目はどしゃぶりの大宝寺、その後アクシデント発生
38日目-1 恐怖の峠御堂トンネルを抜け、いやしの宿八丁坂さんにザックを預ける
38日目-2 空身でらくらく八丁坂を越え、四十五番札所岩屋寺へ
38日目-3 体調に異変が生じる中、レストパーク明神へ
39日目-1 目覚めの恐怖を乗り越え、四十六番札所浄瑠璃寺で手のモデル!?
39日目-2 お遍路もGWの賑わい!四十七番札所~四十九番札所
39日目-3 GPSトラブルがありつつも、衛門三郎伝説の五十一番札所石手寺へ
39日目-4 道後温泉に入り道後公園に泊まる
40日目-1 朝からトラブルも地元の方に導かれ五十二番札所太山寺、五十三番札所円明寺へ
40日目-2 9日ぶりに海を眺め、文化の森公園に泊まる
41日目-1 松山市を抜け、瓦と石油基地の町菊間へ
41日目-2 五十四番札所延命寺~五十五番札所南光坊、駿河か伊豆かで悩む
42日目-1 五十六番札所泰山寺~五十八番札所仙遊寺、油断して体力消耗
42日目-2 五十九番札所国分寺、明日に備え最後のゆうパック
42日目-3 お遍路おじいさんに再会後、臼井御来迎に泊まる
43日目-1 愛媛のラスボス!?石鎚山中腹の横峰寺に挑む
43日目-2 シャクナゲが華やかな六十番札所横峰寺から雨雲と競争しながら下山
44日目-1 六十一番札所~六十三番札所、石鎚神社で御神水カエル発見!?
44日目-2 六十四番札所前神寺後、導かれるように善根宿へ
45日目 夏のように暑い一日、新居浜市から四国中央市へ
46日目-1 愛媛最後の札所、六十五番札所三角寺へ

【ソライロ遍路香川編】

46日目-2 やまじ風吹き荒れるなか六十六番札所雲辺寺、初めての通夜堂泊
47日目-1 雲辺寺を下山し六十七番札所大興寺、観音寺市を歩く
47日目-2 六十八番札所~七十番札所、銭形砂絵を眺めため池のほとりで野宿
48日目-1 へんろ小屋で手打ちうどんのお接待、七十一番札所~七十二番札所
48日目-2 天気がいいので幼き空海が修行したという我拝師山に登る
48日目-3 弘法大師生誕の善通寺を打ち善根宿へ
49日目 雨のお参りは傘が役に立つ、七十六番札所~七十八番札所を打ち善根宿へ
50日目-1 カタツムリのお遍路、いそがずあせらず50日目
50日目-2 最後の遍路ころがしを越え、最高の遍路小屋にたどり着く
51日目-1 お遍路最大のピンチ!集団に襲われる!?
51日目-2 八十三番札所~八十四番札所、狸の聖地屋島に泊まる
52日目-1 八栗寺参道沿いのよもぎ餅屋のおばちゃんにハッパをかけられる
52日目-2 うどん納めをして八十七番札所長尾寺まで
52日目-3 おへんろ交流サロンを経由し最後の難関女体山へ
53日目-1 ラストナンバーにて結願、そして奉納
53日目-2 八十八番札所の先、四国一周をつなぎ閉幕

【ソライロ遍路全記事一覧】

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